冬の介護の注意点(ヒートショック)

冬の介護の注意点(ヒートショック)

冬場において発生しやすいヒートショックについて株式会社まごころでは細心の注意を払っています。

 体の中で何が起きているの?     

  • 暖かい部屋から脱衣室へ
    「寒い!」と感じると、体温を逃がさないよう血管がギュッと縮まります。すると、血液の通り道が狭くなるので、血圧が急上昇します。
  • 熱いお風呂に入る
    今度は「ふぅ〜、温かい」と感じると、血管がふわ〜っと広がります。すると、一気に血圧が急降下します。
    この「血圧のジェットコースター」のような激しい動きが、心臓や脳に大きな負担をかけてしまい、めまいや失神、時にはもっと大きな病気を引き起こしてしまうのです。

 発生しやすい時期   

冬の冷え込みが厳しい11月くらいから始まり、12月、1月、2月がもっとも注意が必要な時期になります。

 発生しやすい場所   

屋内で特に気をつけたいのは、次の3つの場所です。

  • 脱衣所と浴室
    一番の「要注意スポット」です。
    温かいリビングから、ひんやりした脱衣所で服を脱ぎ、さらに冷え切った洗い場へ…。この「裸で寒さに耐える時間」が、体に一番の負担をかけてしまいます。
  • トイレ
    意外と盲点なのがトイレです。 狭い空間なので暖房が行き届きにくく、パジャマ姿で行くと、急な冷気に体がびっくりしてしまいます。
    また、いきむ動作も血圧を変化させるので注意が必要です。
  • 廊下や玄関
    部屋から部屋へ移動するときの「通り道」です。 「ちょっとそこまでだから」と薄着で移動してしまうと、その数秒の冷えが体に刺激を与えてしまいます。

 発生しやすい人の特徴   

  • 高齢者
    65歳以上の方が80%以上も占めています。
  • 持病がある方
    糖尿病・高血圧・肥満、高脂血症・高尿酸血症・ストレス過多・喫煙・睡眠時無呼吸症候群・動脈硬化・不整脈の方はリスクが高くなります。
  • 熱いお風呂や長風呂を好む方
    のぼせたり、血がドロドロになりやすくなります。

 まごころの取り組み   

温度差を減らす工夫 >

  • 暖房器具がある場合
    脱衣所や浴室やトイレにに暖房器具がある場合は事前にスイッチを入れておきます。
  • 浴室内に暖房器具が無い場合
    お湯を溜める際にシャワーを使って高い位置から浴槽に注いだり、浴槽のフタを開けておくなどして浴室内を暖めておきます。
  • トイレに暖房器具がない場合
    暖房便座の活用、厚手の靴下や上着を着てもらい、温かい状態で移動するようにしています。

< 入浴時の工夫 >

  • 食後は時間をおいて入浴する
    血圧に影響があるので、食後時間をあけるか入浴してから食事をするようにしています。
  • 水分補給
    入浴して汗をかくと、体内の水分が減るので入浴前後でしっかり水分補給するようにしています。
  • 血圧を測る
    入浴前に血圧を測定することで医師の判断書通りの血圧の範囲内かをチェックしています。
  • お風呂の湯の温度を調整する
    基本的に温度は38~40℃に設定します。熱いお風呂が好きな場合は、入浴後に熱いお湯を足して徐々に温めるようにしています。
  • かけ湯をする
    湯船に浸かる前には必ずかけ湯をして、身体を徐々に温めるように声掛けをしています。
    かけ湯をする際は、まず心臓から遠いところからお湯をかけます。お湯の温度を確認していただく為でもあります。
  • お風呂から出るときはゆっくり
    急に立ち上がるとめまいを起こしたり失神することがあるので、ゆっくり出るようにしています。
  • 定期的な声掛け
    入浴中は定期的に声掛けをして体調の変化がないか確認するようにしています。

ヒートショックは怖いイメージがありますが、ちょっとした工夫と目配りで、そのリスクをぐんと減らすことができます。
まごころでは利用者さまが寒い季節を安心して過ごせるよう細かな目配りを大切にしています。